冬になると空気が乾燥し、「パチッ」とくる静電気に悩まされる方も多いと思います。特にパソコンや電子機器を扱う方は要注意。今日は実際に私が訪問サポートで対応した 「USBメモリが突然読み込めなくなったトラブル」 をご紹介しながら、静電気が引き起こす危険性と予防策を解説します。
◆事例:突然USBメモリが認識されない…
高知市内のお客様より
「いつも使っているUSBメモリが急に開けなくなった。大事な書類が入っているので何とかしてほしい」
と緊急のお問い合わせがあり、当日訪問しました。
PC本体のUSBポートに挿すと、「認識音は鳴るが、エクスプローラーには表示されない」 という状態。別のポートに差し替えても変化なし。さらに他のPCでも同じ現象が発生していました。
診断の結果、USBメモリ内部の電子回路が静電気によって損傷している可能性が高いと判断。幸い、専用ツールでデータ救出を試みたところ約80%のファイル復元に成功しましたが、一部データは破損して再生不能でした。
◆なぜ静電気がUSBメモリに影響するのか?
冬場は湿度が低く、衣服や床との摩擦により人体に帯電が起こりやすくなります。
その状態でUSBメモリを触りPCに挿すと、一瞬で数千ボルトの静電気がメモリ内部へ放電されることがあります。
静電気による主なトラブル例
| 現象 | 原因 |
|---|---|
| 認識しない | 制御チップ破損 |
| ファイル破損 | データ消失 |
| 動作が不安定 | 接触不良+静電放電 |
| 最悪の場合 | USB自体が完全故障 |
特に冬場、フリース素材や化学繊維の服を着た状態でUSBを触ると帯電が多く起こります。
◆静電気によるトラブルを防ぐ方法
🔹USBメモリを扱う前に…
- 金属(机の脚・ドアノブ等)に触れて放電する
- 部屋の湿度を 40〜60% に保つ
- 加湿器や濡れタオルを室内に置くのも効果的
🔹USBメモリの保管方法
- 静電気防止袋に入れて保管
- 湿度管理された場所に置く
- 予備を複数用意し データを1本にだけ保存しない
◆USBメモリはバックアップ媒体ではありません!
USBメモリは携帯性に優れ便利ですが、保存用としては危険性が高いメディアです。
静電気だけでなく、折り曲げ・水・衝撃にも弱いため、
重要データは必ず複数箇所に保存しましょう
推奨バックアップ方法
- USB + 外付けHDD
- USB + クラウド(例:OneDrive・Google Drive)
- USB + PC内保存 + NAS(業務用途)
◆静電気対策グッズも活用しよう
| 製品 | 特徴 |
|---|---|
| 静電気防止リストバンド | 作業中に帯電防止 |
| 帯電防止マット | PC作業エリアに敷く |
| 導電性カーペット | 足元の静電気抑制 |
パソコン修理やデータ作業中の方は、最低限 リストバンドか金属タッチで放電してから作業 がおすすめです。
◆もしUSBメモリが認識しなくなったら…
🆖 自分で何度も抜き挿ししない
🆖 フォーマットをかけない
🆗 すぐに専門家へ相談
🆗 データ復旧を最優先に
私は高知県内で訪問型パソコンサポートを行っており、
USBメモリや外付けHDDのデータ復旧にも対応しています。
◆まとめ
- ❄ 冬は静電気によるデータ破損が増加
- 📎 USBメモリはあくまで一時保存用
- 💧 湿度管理・放電・静電気対策が重要
- 💾 重要データは必ず複数バックアップ
- 🔧 読み込み不良時はすぐ相談!
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「USBメモリが開かない」「消えてしまったかも…」
そんな時は、無理に触らずまずご相談ください。
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